「 社会福祉法人 パーソナル・アシスタンス とも」 の現状 4

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今回の記事は昨年8月以来1年ぶりになります。前回は、平成23年度(23.3-24.3)のBS,PLをベースに書きました。また前エントリーで市長選の基礎的条件が欠落していると書きましたが、それと関連する浦安市の抱える一つの重大な補助金問題の再指摘です。

単年度きりですが、ようやく市のHPに初の情報開示がありました。社会福祉法人パーソナル・アシスタンスとも 平成24年度財務情報 (PDF 263.7KB)(24.4-25.3)です。画像は独自に集めた6年間経年編集データになります。

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H24年度までのBS

 

失われた20年という言葉がありますが、浦安市の松崎市政16年間、中でも遡る6年間の障害者福祉政策は特に大きな問題を抱えたまま長いトンネルの中を推移しているものと考えます。

h24年度までのPL
H24年度までのPL

 

何故、特定の社福に対して利益誘導を繰り返すのか、そしてまた、議会がチェックできない構造に陥っているのかを明らかにしたい。

25年度のデータもすでに解っているはずですが、敢えて、1年以上前の単年度データで情報開示を足れりとするのか、大いなる疑問でもある。また、当該社福は、他の情報開示に積極的な社福が自社のHPで経年情報の開示を率先して行っている実態に較べ、全く開示を行っていない。

それ故に、貴重な市民の税金がいかに不当な補助金の形で支出されてきているのか、市が全貌を公表しない限り市民の側から解る範囲で提供したい。25/3/31時点で、純資産が6年前の63,651,294円から238,130,354円と、異常な増殖をしています、市長公認の官主導による税金移転錬金術といっても良いのではないでしょうか。

この純資産は、過去6年間に支払われた補助金4046万円*6=2億4千円万円に丁度応答しています。この補助金が始まったのは 平成20年度から開始された特定地域活動センター補助金に由来します。

施設整備等積立金はすでに一昨年に6000万円に達しており、今年は1億円近くになるのではないか。この積立金は議会答弁では土地の取得ということであるから、税金を民間企業に無償で移転しようとする行為でもあり、入船土地の不等価交換問題同様の不条理をかかえている。

8/26のエントリーでも書きましたが、流動資産は1億3725万円にもなっています。毎年の利益は実質で6000万円以上あるものの、各種引当金で圧縮して、帳簿上は2000万円内外にしている。民間の常識では、このようなところに4046万円を毎年補助金として税金を使う理由は全くない。

何故このようなことが許されるのか、議会での予算賛成議員が迎合的に見逃してきた結果です。毎年のように指摘する議員をスラップ裁判に引き込んだり、議長が質問議員を恫喝したり、議会運営委員会では多数を恃みに与党議員が懲戒処分を図ったりでやりたい放題の現実を直視しなければなりません。こういうことが放置されてきた結果、議会が認めれば黒も白となる合法的犯罪を助長させてきたのです。補助金は市民の血税から支払われます。取れるところから取るということが大義となっている点では振り込め詐欺まがいの行為とも言えます。モラルハザードを公が率先しているようでは、また、市民がパンとサーカスに歓心を示すも政治に無関心で看過しているようでは、真っ暗な長いトンネルからはなかなか抜け出せません。目立つシンボルロードや駅前はきれいになりましたが、市民の居住環境周りの液状化対策が放置されたままです。そんな中で新庁舎建設が着々と進んでいるのもまともな行政運営とも思えません。

また、保育の現場、障害者福祉の現場では、救援が必要な人と実際の対応実情に大きなギャップが生まれています。本当に必要なところに資金が回る回路を作ることが正しい障害者福祉政策です。介助者・患者に対してきめ細かな対応が急がれているに拘わらず、ハコモノ優先の利益誘導が堂々となされる実情には、当事者を含めた市民が一丸となってくさびを打ち込む行動が求められているものと考えます。皆様方のコメントをお待ちします。クリック
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「 社会福祉法人 パーソナル・アシスタンス とも」 の現状 4 への6件のフィードバック

  1. 岡目八目 のコメント:

    市と「とも」の癒着は目に余るものがあります。市、議会を含めて明らかに異常なことですね。
    2010年3月議会で「とも」に対する補助金は異常であると「福祉関連補助金に関する特別委員会」が立ち上がりましたが、「とも」出身の宝議員をメンバーに選ぶほど議会は腐敗しています。泥棒が泥棒をさばくような茶番劇です。これが今の浦安市議会です。浦安死議会と言われる所以です。補助金を受ける団体は監査を受けるのは当然でありながら県の監査を市が妨害したり、情報公開を拒む、また、adminさんが書いておられるように追求する議員に対して激しい妨害が行われました。いつまで、血税のムダ使いはされるのでしょう。

    • ロストマン のコメント:

      岡目八目さん

      はじめまして。私個人として、浦安市議会は死んでいないと思います。生きています。議員の皆さんは一生懸命に頑張っておられると信じます。

      宝議員は熱意ある議員であり、浦安市民のためにご尽力されていると思います。ただ、「とも」のご出身となると、「福祉関連補助金に関する特別委員会」に参加される際には良い面と不安に感じる面があると思います。

      良い面としましては、福祉に関する知識やバックグラウンドを委員会での議論に活かせる点です。不安に感じる面としましては、委員会での議論の内容が、対象となる団体に筒抜けになってしまうかもしれないという点です。電話等で伝わると、証拠が残りませんから。

      もちろん、委員会メンバーには守秘義務がありますし、適切に対処されるはずですが、疑念を生じさせうる因子は出来る限り除くことが望ましいと思います。この点につきましては、委員会としてもルールに明記する必要があるでしょうし、宝議員からも市民に向けたメッセージを発信して頂けると安心すると思います。

      • admin のコメント:

        ロストマンさん
        岡目八目さんからその内に返信があるかと思いますが、宝議員が熱意ある議員であり、浦安市民のためにご尽力されていることは、そのとおりと思います。ただ、特別委員会の中に利害関係者を入れることは、社会的通念としても、認められれないやり方であることは理解して頂く必要があります。宝議員からも市民に向けたメッセージを発信して頂けると安心すると思います。といったこととは、別次元の話であると思います。

        まじめな人であっても、人は見たくないものは見えない。聞きたくないものは聞こえない、と言います。また、解らないことは、解らないと正直に言えないとも言います。

        このエントリーでは、パーソナル・アシスタンス とも の補助金問題を指摘しています。

        その中で、最も重要なポイントをいくつか指摘しています。ほかに細かなことで言えば、通常企業の給与については役員報酬と従業員の給与は峻別するものですが、ひとからげで済ましています。このあたりも疑問のポイントです。

        ともの補助金に関して、どう考えるかという観点からのコメントを頂ければありがたいのですが。

        • ロストマン のコメント:

          Adminさん

          確かに、特定の法人を対象とした委員会で、その出身者が委員として参加するのは、社会通念上の判断になるかと思います。要綱や倫理規程等で利害関係に該当しない場合、もしくは詳しいルールが決められていなかった場合には「利害関係者だろ!」という批判を受ける可能性が高いと思います。

          ところで、今回の補助金についてどなたでも結構ですので、お教えいただきたいことがあります。特定地域活動支援センターについての市のルールをググっても出てこなかったので、REIKI-BASEからアクセスしてみました。

          浦安市特定地域活動支援センター経営事業費補助金交付要綱
          http://www1.g-reiki.net/reiki/Li05_Hon_Main_Frame.exe?UTDIR=C:\EFServ2\ss00278D8E\GUEST&TID=1&SYSID=651

          この第2条に、補助の対象経費として「負担金補助」とあります。これまでに、ともが4千万円を負担していて、市が補助金を出した結果、その分の予算が浮いて純資産が増えたのかなと解釈しました。

          また、「その他の特定地域活動支援センターを経営する事業を行うために必要な経費」と記載されていますので、用途について、かなり自由度のある補助金だと感じました。第6条には実績報告書の記載がありますので、その用途について浦安市に報告しているはずです。

          どうして錬金術なのか、全くの素人に分かるようにご説明頂けないでしょうか。資料は頂いているのですが、難しく感じて、理解できず、結果として関心を持てない人が結構いると思うのです。

  2. 岡目八目 のコメント:

    ロストマンさん、

    はじめまして、岡目八目です。投稿いつも敬意を持って拝読させて頂いています。
    返信遅くなりましたことお詫び申し上げます。

    西川議員のブログに、死に体の都市経済委員会と題して「今の浦安市議会(今回の都市経済常任委員会)は質疑もいい加減、判断もいい加減、もはや議会の体をなしていないと言っても過言ではないと思います。恥を知るべきです」と言っています。
    市議が市議会を「死に体」と言っています。死に体であるか否かは個人個人の感性に寄るところもあるでしょう。
    市議会、委員会、その他の公開の会議を、是非直接傍聴し、肌で感じて頂くことをお薦め致します。
    市議の大切な仕事の1つは行政のチェックであると思います。議員が真摯に追求し、行政が真摯に答弁してこそ市議会でしょう。1時間と決められた時間内で質疑、答弁を行うには無理があります。行政は情報の積極的な公開を避ける。逃げの答弁をする。的外れの答弁で時間を稼ぐ。の場面を幾度と無く録画でも見ることができます。
    大きな問題を1時間内で質疑答弁し明らかにするのは困難なことが多々あります。時間を消費して逃げることなく、時間無制限で討論してもらいたいものと強く感じています。議員の中には年4回の議会の中で1度しか一般質問をしない議員もいます。しかも、時間を余して。
    今9月議会におきましても、adminさんの記事にあります「土地交換問題」「とも問題」「ダイエー問題」と大きな問題が一般質問に通告されています。是非傍聴をお薦め致します。

    「とも」には色々な補助金が出ています。1例ですが「身障者福祉センター指定管理者の選定」に際し、4業者が応募致しました。10年間7億4000万円の補助金が出る事業です。ともが事業経験が無いにも関わらず指定管理業者となりました。決定に際しての質疑応答の議事録が残っています。「何故ともに決定されたのか?」「良い提案があったから」「事業経験が無いのに良い提案とは何か?」「さまざまなノウハウがあるので公開出来ない」「言語訓練等資格はあるのか?」「これから確保する」「他市では5年が多いのに10年は長期過ぎる」
    何かすっきりとしないものを感じます。

    尚、念のために「福祉関連補助金に関する特別委員会」は当然なことですが公開の委員会でした。市議は公人です。会議はすべて市民に公開されるべきものですね。

  3. admin のコメント:

    ロストマンさん

    リンクのhttp://www1.g-reiki.net/reiki/Li05_Hon_Main_Frame.exe?UTDIR=C:\EFServ2\ss00278D8E\GUEST&TID=1&SYSID=651はセッション切れで、見られませんが、
    当該2条は、平成22年に後付け改正で以下とされています。 http://www.city.urayasu.chiba.jp/secure/20296/tokutei_hojyo_sinkyu.pdf

    (補助対象経費)
    第2条 補助の対象経費は、報酬、給料、職員手当等、共済費、賃金、報償
    費、旅費、需用費、役務費、委託料、使用料及び賃借料、備品購入費並びに
    負担金補助及び交付金その他の特定地域活動支援センターを経営する事業を
    行うために必要な経費とする。ただし、作業工賃を除く。

    浦安市特定地域活動支援センター経営事業費補助金交付要綱 に関して「これまでに、ともが4千万円を負担していて」というあなたの解釈は誤解です。法文の明細規定無しに支出していたことを正当化したに過ぎません。

    >どうして錬金術なのか、全くの素人に分かるようにご説明頂けないでしょうか。

    浦安市民は総じて高学歴の方が多く、財務諸表等の内容に即して経年データを詳しくかつ簡潔に記載させて頂いたつもりですが、補足します。

    錬金術とは、古来、種々の金属を生み出す精錬法などを指しますが、ここでは、(比喩的に)うまく立ち回って、お金を手に入れる方法といった意味合いを指しています。
    エントリー記載のように、
    >25/3/31時点で、純資産が6年前の63,651,294円から238,130,354円と、異常な増殖をしています、と記載をしています。

    平たく言えば、この間に1億7500万円も財産を殖やしています。
    一方、20年度から24年度までの補助金は4046*5で2億円強になります。

    これを裏返して見て、補助金が無かったとした場合、純資産は単純計算で3850万円となり(6350-20000+17500))、赤字企業でないことは明らかです。

    本来、社会福祉法人は所得税を払わないで良いという税金上の特別待遇を受けているわけで、利益を積み重ねていくことが目的ではありませんので、許認可の自治体は赤字にならないように適切な経営指導を行うとともに経営の透明化を徹底し、地域社会とともに共生・発展を遂げていくものではないかと思います。いたずらに補助金という税金を過剰につけていくことは善管注意義務違反であり、「とも」の問題はただでは済まないものと理解しています。

    通常、民間企業が資産を増やしていくためには超優良企業であっても、年率7%の成長として資産倍増には10年はかかります。しかしこの法人は6年間で3.7倍という驚愕的な伸びになっています。しかもその原資は100%税金から来ています。

    以上のことを以てすれば、錬金術と言うに相応しいと思いますが、いかがでしょうか?

    蛇足ではありますが、2010年の9月議会 折本議員の一般質問も参考になろうかと思います。お読み下さい。

    http://urayasucitizens.net/tomogijirokuH22.9orimoto.pdf

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