一般質問を終えて(土地の不等価交換問題)

にほんブログ村 地域生活(街) 関東ブログ 浦安情報へ浦安市民の情報/提供/掲示板へ

今回目立った話題は、土地の不等価交換でしょうか。何名かの議員さんが取り上げました。
駅前バスターミナルの集約ということならば、普通は市が買い取るというのが定石でしょうが、土地交換という不透明な方式を平然と使って何も罪悪感を感じないとなれば、これは問題です。昨年12月議会で明かされた猫実4丁目たかみビルの土地(833㎡)と入船1丁目新浦安駅第6自転車駐場との等価交換は、簡単にいうと、

  1. 価値的に入船1丁目駐車場側の土地が34万円/㎡と不当評価されている。
  2. 国税庁の相続路線価によれば、他のより不便なところ(美浜1丁目東レビル60万円/㎡、若潮通り52万円、シンボルロード48万円、猫実4丁目41万円)と比べて不当評価でないか。
  3. 具体的な取引予定数字では、市が主張する地価は市有地が6億6,000万円、猫実4丁目は5億7000万円であり、差額が9,000万円になる。
  4. 市が示す額は入船1丁目は約33万3千円/㎡のところ、猫実4丁目は約65万7千円/㎡と倍の価格が設定されている。
  5. 浦安駅のバス停が整備されるが、新浦安の第6駐輪場(約2,000㎡)がなくなり不便になる。譲渡後の入船1丁目駐車場に対しては、法的に考えて何らの用途上の請求権を持たない。詰まりは超過の金銭供与と同じ。

本来の等価交換が行われたのであれば、たかみビル側は市に等価不足分として3億円を市に払うべきところ、9千万円で交換できる。しかも建物解体費用も1億5千万円かかるところ、市が全額H26年度の予算で負担する。こういったスキームがスンナリ通るところが浦安市だ。
「等価交換」に名を借りた「不等価交換」で市民の一人であるたかみ側に便宜供与する、それを、市ぐるみ、議員の賛成ぐるみで実行する。みんなでわたれば怖くない論理の典型。議員の良心・矜持はないのであろうか。

%e5%bc%81%e5%a4%a9%e3%80%81%e4%bb%a3%e6%9b%bf%e5%9c%b0

クリックで拡大

[mappress mapid=”9″]このような取引は、H19年から20年にかけて堀江3丁目の私有地を市が高値で買い入れ、弁天1丁目の土地を安値で便宜交換をした例にも原型がある。(H20年の新日本不動産の鑑定で堀江1,425㎡の土地を市は473千円/㎡と鑑定、弁天1丁目6,612㎡の土地は223千円/㎡と鑑定。土地開発業者のコスモスイニシア社に6億円からの便宜供与したことになる)このあたりはビデオの50分あたりで出てくる。市と業者との関係は53,54分の都市整備部長とのやりとりでバレバレ。左は折本議員の質問ビデオ。市長とのやりとりも2度ほどあるが、市側の論理には無理がある。本当に猫実の土地が必要ならば、買い取ればよい。一方でダイエーに北栄に土地貸しというのも論理矛盾と受け取られる。

今回の不動産鑑定は新日本不動産の鑑定であるが、日本総合保障のH22年鑑定では、入船1丁目13億1800万円 たかみビル5億7千万円の差があった。震災前と後で大きな社会変動による土地価格のねじれが起きたとも思えないが、いかがなものであろうか。

都市経済常任委員会では本予算を否決ですが、24日の本会議ではあっさりと採択される、それが今の市議会なのです。26年度の膨張予算、少子化・子育て対策の御旗の陰に市民を巻き込んだ利権と放漫が渦巻いているように見えてならない。

議会では、迷走する国の少子高齢化対策を良いことに、美辞麗句と予算獲得に奔走し飽くことを知らず、カネですべてを解決しようとするマインドとハコモノにこだわる道をひた走ろうとする市政を是としようとする。一呼吸お

市民の財産が損なわれる「土地交換」折本議員ブログ写真から

いて、沈思黙考してほしいところだ。

 

[mappress mapid=”8″]千葉県浦安市入船1-47-1新浦安駅第6自転車駐車場クリック
ランキングへ

カテゴリー: 予算, 政治倫理 パーマリンク

一般質問を終えて(土地の不等価交換問題) への2件のフィードバック

  1. やもい のコメント:

    等価交換といえば、弁天二丁目の元三井開発だったタウンハウスも酷い評価をつけられている。
    液状化による被害を受けたタウンハウスをマンションに建て替えする案が出ていて大成有楽が名乗りをあげている。
    全体で3000坪、46戸からなるタウンハウスを、一戸あたり僅か1980万円で住民から買い叩くプロポーザルが提示されている。
    坪単価たったの30万円にしかならない。
    浦安市内の中でも一種低層住宅地、とりわけ弁天は人気も価値も高い場所だ。
    いくら液状化したとはいえ、周りの一戸建て住宅は助成金をつかいどんどん建て直し、震災以前のような街並みに戻ってきた。
    その土地を坪単価30万円で買い叩く大成有楽は地上屋より悪どい。
    地上八階建てのマンションを建て分譲したら大儲け間違いない。
    坪単価30万円なら、只で土地を手に入れたようなものだ。
    しかも新たにマンションに住みたければ現在の住民(地者権は)2000万円を支払えと迫られている。
    馬鹿げた話だ。

    • admin のコメント:

      弁天二丁目のタウンハウスは中町の中心部に位置し、国土交通省の公示価格でも289,000円/m2
      です。坪単価30万は酷い評価です。評価というより業者の質の悪さがスケスケですね。

      今議会でも取り上げられましたが、格子状地中壁工法を住民の皆さんで検討されたらいかがでしょう。
      まだ、受付可能です。土地の評価は格段に上がります。

      タウンハウスをマンションにするも良し、建て替えをするも良し、住民のネットワークが確立されていることでしょうから、住民自身で実施されたらいかがでしょうか。住民主導の建て替えを支援する大手の建設会社もあります。

      それと、そのプロポーザルをネットで更改することです。業者の参入を阻む第1歩かと思います。
      支障がなければスキャンした画像を掲載しますよ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Heads up! You are attempting to upload an invalid image. If saved, this image will not display with your comment.