「契約破棄、地域配慮を」 ダイエーへ市有地貸与に異論

にほんブログ村 地域生活(街) 関東ブログ 浦安情報へ浦安市民の情報/提供/掲示板へ

ダイエー記事 (2)「契約破棄、地域配慮を」 ダイエーへ市有地貸与に異論
市川よみうり(2013年5月11日号)

浦安市が東西線浦安駅周辺の元町再整備事業に活用する用地として取得した市有地を大手スーパーのダイエーに賃貸する定期借地権の予約契約を1月に結んだことに対して、市議会や商店主などが目的外使用や地域商業への影響、同社側に有利な条件などを問題視し、地域への配慮や契約破棄を求めている。元町にはない広い公園の整備を求める声もある。市は本契約を5月末までに結ぶ。
同地はやなぎ通り沿いの北栄3丁目で、市営駐輪場と民間事業者の駐車場がある。元町再整備事業は進んでおらず、保育園などをスーパーに併設する開発・土地活用計画を提出した同社に、市は随意契約で賃貸する。

予約契約書によると、土地引き渡しは6月1日。同月中に着工し、8月に市営駐輪場を敷地北側に移転・運用。来年3月にスーパーが開業、同4月から市立猫実保育園が大規模改修工事を行う際の代替施設として1年間入居、翌平成27年4月から民間事業者が保育園を開園。定期借地権の期間は20年間でスーパー営業期間が対象だが、開業準備と土地返却までの期間を含めると最短約21年間。

同地の面積は5288・9平方㍍(1600坪)で、同社が支払う賃料は営業期間中が月額420万円。駐車場として現在賃借中の事業者の賃料同310万円よりは高額だが、市場価格に比べれば安価。開業準備期間約9カ月間の賃料はさらに安い同120万円。市は「営業前で、建設費がかかるため、固定資産税相当額とした」と、同社への配慮を示す。土地返還の期限と、その間の賃料の記載はない。
対して、猫実保育園が入居する1年間、市が支払う賃料は同388万円。同園の賃料は、市場価格と地域の民間保育園が支払っている賃料を考慮して決定。相殺すると、同社は月32万円で市有地を賃借できることになる。
市が同市有地の賃貸を決めた理由は、大規模改修を行う同園の代替施設になることと、待機児童対策として保育園の設置計画があるため。市は「代替施設をリースすれば5~10年の契約が必要で、費用は1億円から1億5千万円ほどかかる。猫実保育園の改修は長年の懸案事項。その課題を解決できる」と説明する。

商店主と市民が元町の活性化を目的に組織した元町発展委員会は同契約に反対。「税金で購入した市有地の目的外使用。第3者に転貸できることと、市が譲渡する際の第1位優先交渉権を同社に与えていることは不自然で、ダイエー側に有利。元町の活性化、被災時の避難場所として、緑あふれる市民公園を整備してほしい」という。
元町の商店会8会なども反対し、「内容に疑義がある。予約契約の破棄を求める」とする陳情書を松崎秀樹市長に提出。「周辺の商業者に著しく悪影響を与える。地元商店への配慮が見えない」と訴える。
市議会が全会一致で議決した意見書では「再整備と地域への影響を十分検証し、関係団体などの意見を尊重し、結論を出すよう強く要望する」という。
市は騒音や交通渋滞の懸念については「施設整備で進めたい」、地域商業への対応については「扱う商品が地域商店の営業に悪影響を与えないよう、ダイエーと協議している」とする。
関連新聞記事
2013年5月11日読売新聞
2013年5月17日千葉日報

クリック
ランキングへ

カテゴリー: 公園・道路, 市民の考え, 新庁舎建設問題, 街の話題・将来像 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Heads up! You are attempting to upload an invalid image. If saved, this image will not display with your comment.