07月02日 06時10分 NHK
東日本大震災で液状化による被害が出た千葉県我孫子市で液状化を起きにくくするために地下水をくみ上げる実験を行った結果、水のくみ上げによる地盤沈下は想定より少なく済むことが確認され、我孫子市では今後、工事の実施に向けて住民への説明を進めることになりました。
我孫子市の布佐東部地区では、震災でおよそ200棟の住宅が液状化の被害を受けました。
我孫子市では、地下水をポンプでくみ上げて液状化を起きにくくする工事ができるかどうか調べるため、ことし4月から水のくみ上げに伴って地盤がどの程度沈むのかを確かめる実験を行ってきました。
その結果、地盤沈下は10年間で2.5センチと当初の想定より大幅に少ないことが分かり、我孫子市は1日開かれた専門家による委員会で、地下水をくみ上げる対策工事は有効だと報告しました。
我孫子市では、この方法で液状化対策を行う方針を決め、来月上旬にも住民を対象にした説明会を開いて工事には、個人の負担が発生することなどについて説明を進めることにしています。
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