朝日新聞が含蓄ある記事を書いている。中町、元町が抱える2つの問題。
一つは市街地液状化対策の放置問題。進め方に市民抜きの行政の恣意的主導でなされた格子状地中壁工法。当初から疑問視されていたに拘わらず、トップダウンで無理強いのまとまらない工法を押し進められたことによる結果だ。道半ばで前市長は逃げだし、責任放棄で済むわけではない。今ひとつは20年来の元町住宅密集地が抱える防災上の懸案先送り。どちらも市民が動かなければ解決は覚束ない課題だ。
これらは市民社会の共同体意識の涵養を地道に進めていかなければ解決しない課題ではある。お題目だけではなく、市民が主役の行政を市民主導で進めていくために、眠れる市民をどう起こしていくか、そこが問題だ。