国政選挙と比べて地方選挙は地縁や知名度、地域密着型の活動に左右されがちで、判断尺度や議員との接触を持たない大多数の浮動票層は感覚で選ぶか棄権が増える。また県議選よりは市議選は身近なこともあって投票率は少し高いものの、選挙の時だけ街頭に立つ者を冷ややかに見がちだ。
自分の住んでいる地域に市議会議員が居なければ、現職の顔もよく解らないし、市議会の傍聴をする者も全人口の0.1%未満と言われる。したがって政党所属者を除けば、候補者の背景も、今回の選挙の争点が何なのかも解らないのが実情ではないだろうか。県議以上の選挙では、有名議員に応援演説に来てもらい人が集まるという面もあるが、市議選挙ではそういう光景はなかなか無いのだ。したがって、予め問題意識を持って誰がどのような考えなのかをネット等で探していかないと、問題が起きたときに他人任せで寄らば大樹の議員ばかりの議会となってしまう。
画像は震災後のモニュメント騒動が起きた際、地域住民の意向が完全に無視された例。とかく議会と住民の間の溝は深いもので、これを埋めていくのも住民自身の選択にかかっている。
結果的に見た目や若くていいと思って投票するという者もいるだろうが、それはやめた方が良い。中身の無い者に投票した結果、ツケは必ず自分に返ってくる。自分で積極的にチラシなどを読んで判断するしか無いのだ。