24年度予算についてⅠ

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自治体の予算というのは実に分かりにくくなっています。一見、大福帳のようで簡単なようには見えますが、特殊勘定呼称で出来ており、企業会計とはだいぶ異なります。歳入は単純明瞭ですが歳出の方は費用でありながら、その内訳の仕分けでは原資の補助金を丼勘定で一括組み上げし、あとでそれを割り振ったような手法となっていることが分かります。単純化した表現をすると、予算消化型であり、積み上げ精査方式にはなっておりません。このあたりは大きな課題と思います。以下、今回は24年の一般会計予算の歳出の部を見てみます。
http://www.city.urayasu.chiba.jp/secure/31263/04ippannkaikei.pdf

●目的別では(5ページ) 総務費が8,674百万円と前年比19.1%上回って1,390百万円増です。災害復旧費という新たな項目を除けば、目的別歳出の中で唯一の+です。総務費とは 市の事務管理、庁舎管理、市民活動推進、交通安全対策、防災、選挙などに使われるものです。なぜ他の項目はマイナスなのに、という素朴な疑問を持ちます。

●性質別(同ページ)に見てみると、補助費等3,981百万円は、前年の2,761百万円から1,220百万円(44.2%)の増加です。 補助費等とは、各種団体に対する助成金や一部事務組合への負担金などです。ブログで再三触れられている補助金もこちらに紛れていると思います。他には、報償費(報償金及び賞賜金)、役務費(火災保険料等の保険料)、委託料(物件費に計上されるものを除く)、寄附金、公課費(地方公共団体が受ける公租公課)などです。では、浦安市の場合は何なのか? ここまでで、総務費的、補助費的なものが14億円ほど増えていることは解ります。

●節別に見ると(7ページ)、繰出金が5,584百万円と、前年の4,270百万円から1,314百万円増えており、歳出構成比の9%を占めます。前年の繰出金4,270百万円は構成比で 6.8%です。ちなみに前々年の22年度は4,523百万円の7.4%、21年度は4,520,300百万円の7.4%で低下傾向にあったものが大幅に増加したことが解ります。 繰出金には、「補助金」「負担金」「出資金」「貸付金」など様々な名称が付けられています。しかし、いずれにしても一般会計からの持ち出しにほかなりません。公営企業では赤字補填や運転資金の財源として支出されることもあります。より具体的には、地方公営企業として運営される公立病院など、自らの経営による受益者からの収入をもってサービスを提供するための経費に充てることが原則(独立採算の原則)となっているものの、自治体の一般会計が負担すべきものとして地方公営企業法に定められているもので、経費そのものの性質としては受益者負担によって賄われることが適当であるが、いかに能率的な経営によっても事業の採算性を求めることが客観的に困難なものと認められる経費、あるいは災害復旧その他特別な理由により必要があ民生費る経費等の場合があるとされています。

この繰出金を款別性質別一覧表(9ページ)で見てみると、 24年民生費3,396百万円 土木費2,188百万円 23年民生費3,147百万円 土木費1,122百万円 22年民生費3,294百万円 土木費1,226百万円 となっており、土木費を筆頭に民生費の大幅増加です。 民生費は、地方自治体の歳出において福祉などに支出される費用となっていますので、土木費が凡そ10億円強上積みされた状態であることが解ります。以上のことから、どうやら総務費的、補助費的で繰出金相当なものが増えており、これは借金だなということが分かります。

ここで更に総務費の款別節別一覧表(11ページ)を見てみました。これを見ても前年比較が出来ないので、別途、過去データ合成して比較しました。
23年データhttp://www.city.urayasu.chiba.jp/secure/23512/23_4_ippankaikeiyosan.pdf
22年データhttp://www.city.urayasu.chiba.jp/secure/19183/22_4ippankaikeiyosan.pdf
そのデータが これですhttp://urayasucitizens.net/24soumuhi.pdf
この表から大所で負担金、補助及び交付金として、 2,749百万円、前年の1,386百万円から1,362百万円の増と見込んだことが解ります。この増加数値と比較すると、今回の第1次国への災害復旧交付金申請額248億円(国からの回答は9千万円)は、単年度ではないとしてもいかにも膨大なものかが分かります。さすがに2時申請では桁を落とさざるを得なかったというところでしょうか。 ともあれ、災害復旧には借金が原資になっていることを市民は理解しなければなりません。国が補助金を出すからタダで出来るのだとと考えている人がもしいたとしたら、即刻、その考えを改めて貰う必要があります。
くだんの各種団体等補助金に関しては4,502百万円と前年の3,633百万円から868百万円、23.9%の増加であり、精査も十分でない異常事態で推移しています。詳細は下記リンクをご覧下さい。教育・保育関連をはじめ、20%カットの所が多く、聖域無き補助金のカットが肝心の所でなされた形跡はありません。これについては、別途、めぼしいところを抜き出して次回にお知らせします。 http://www.city.urayasu.chiba.jp/secure/31263/10dantaitouhozyokin.pdfクリック
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